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夢を売る仕事

あれは昭和57年、僕が中学一年の時のできごと。

小浜でプロ野球選手のサイン会があったんですよ。
その選手の名前は、高橋里志さん(当時日本ハム)
最優秀防御率のタイトルを獲ったシーズンオフでした。

プロ野球選手に会えることに興奮して友人に言ったら
『中森明菜じゃないのか』と冷たくあしらわれましたが
そんなの関係ねぇ!とばかり、自転車こいで会場へ[ダッシュ(走り出すさま)]

開場30分前には到着して、まるで動物園の熊みたいに
ドキドキ、ソワソワ、ウロウロの繰り返しでね(笑)

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早く欲しくて並んだのに、いざとなったら怖気づき
タイトル獲得おめでとうございますって言うつもりが
緊張で何も話せず、やっとの思いで口にしたのがこれ。

『すみません、名前もいれてください』これが精いっぱい
そしたら高橋里志さん、何て言ってくれたと思います?
『お?いい名前だな』って。もう頭の中まっ白ですよ[ぴかぴか(新しい)]

終ったあとどうやって帰ったかは完璧に忘れたけど
ただ、あの瞬間の感動だけは今でもハッキリ憶えてる。
リップサービスでもいい、僕には夢の言葉だったから。


いや、どうして唐突にこんな話をしたかと言うとね…
ゴルフの片山晋呉プロが『不適切な対応をした』との
スポーツニュースを今日、目にしたからなんです。

何やらプロとアマが一緒にラウンドして交流する大会で
アマをないがしろにする言動が片山プロにあったらしく
気分を害したアマの選手が途中で帰っちゃったという。

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僕はゴルフのことも、何があったかもよく知らないし
お互い言い分があることも理解はしているつもりです。

でも、ゴルフやっている人が憧れのプロとプレーして
同じグリーンに立って時間と空間を共有できるなんて
こんな夢心地なこと、これ以上のものは無いと思う。

それを自分から放棄するんだから余程のことなんだろう
片山プロには『夢を売る仕事をしている』という自覚が
足りなかったんだろうなと、強く感じたわけなんです。

いい歳した大人だってスターの前では少年と同じはず。
ファンに媚びろとは言わないが、気持ちを汲んであげる
そんな余裕があってもいいんじゃないかな?ってね_

多分、自分だってそういう時代があったと思うから。

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