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サジ加減

訓練卒業後も、たびたび訪れる好不調の波_
今日お電話いただいたベンちゃんのママさんも
寄せては返す、そんな波に悩まされていました。

異なる生物と生物が付き合っていくのですから
お互いに絶好調なんていうのは、そうそう無い話。
とは言え調子が良くていい結果が出ていたのに
出来なくなったとなると、やはり不安になるもの。

ベンちゃんの場合は情緒不安定気味な甲高い声と
番犬吠えが復活し(汗)原因がわからないとのこと。

先日のホテルでお預かりしたばかりだったので
その時の様子はどうでしたか?と聞かれたのですが
極めてリラックスしていたとしか思い出せません。

僕も現場を確認していないため、お話ししながら
何かどこかにヒントがあるはずと探っていたその時
ふと思い出したのがジュピターのことでした ( ';' )

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ジュピターは昔ウチで飼っていたシェパードの雄で
ジャーマン特有の融通の利かない堅さはあったものの
さすがの高性能と勘の良さを持ちあわせた賢い子でね。

今思えば、あれは結婚して3年目くらいだったかな…
カミさんとの波長がピタリ合った時期があったんです。

金魚の糞みたいに、行くところをいつもついて来て
洗濯物干してる時なんかは伏せてちゃんと待ってるし
あまりの健気さに、カミさんがすっかり惚れちゃった。

それでもっと関係を深めたくて真剣になったんですよ
積極的にコマンド出したり、スキンシップを図ったり。

そしたら二人、その後どうなったと思います?
意外というか皮肉というか、ジュピターがカミさんを
無視して全然言うこときかないというまさかの結末!!!

なぜかと言うと、カミさんが犬に媚び始めたんです。
本人はそんなつもりは無いでしょうけど、好結果ゆえ
欲張ったというか、いやむしろ守りに入った感じか。

せっかくの良い関係が壊れたらどうしよう、に始まり
相手にもっと慕われたいと肩入れし過ぎたんだと思う。

絶妙だったリズムや距離感が失われた時、空気は濁り
嫌われたくないという人間の弱気を見透かされた結果
ジュピターが手のひらを返したんじゃないかな、と。

ベンちゃん母子にどこまで該当するかは解らないけど
考えるきっかけくらいになればいいかな、とお話したら
何気にBINGO!!! 目からウロコだったようですよ(笑)

電話で30分ほどのやり取りでしたが、何のことはない
その間ベンちゃんは、ゆったりとリラックスしたまま。
理由?過度に向き合わない大人の空気が流れていたから。

特にトイプードルやシェパードのような頭の切れる犬は
そのあたりの加減とバランスが難しいのかもしれない。

いい結果は時として邪魔になるというイチローの言葉
家庭犬の世界にも当てはまる気がするんだなぁ。

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